出雲の山墾り〜竹の焼畑 2026

12年目の「竹の焼畑」。奥出雲町佐白にあるダムの見える牧場の未開拓地たる荒廃竹林を伐開し、火を入れ畑とし、蕪や雑穀などを栽培しながら植生遷移を観察しつつ山仕事をすること。……というのが主なところです。ここは、その日程などを告知するページ。よろしくお願いいたします。なお、全体像についてはこちら【背景と計画そして履歴】


◉あれこれ予定日 schedule

山では雪が積もるようになると、春の兆しが増えていきます。土の中で芽をのばし始める筍。見つけた猪は大喜びで掘出し、まだ白い皮を残していきます。木々の冬芽は日毎に鮮やかさを増していきます。冷えた大気に草木は息を潜めていますが、少しずつ上がっていく地温を察知したフキノトウは、春のスタートラインについています。一月はそんな森の様子をゆっくりじっくり確かめながら、手を動かす季節。とはいえ、火入れへ向けての竹林伐開は3月上旬までが勝負なので、人もうかうかとはしていられませんよ。作業は積雪の具合次第、天候次第で適宜変更あり。参加希望者には都度お知らせします。

2026年

【2月の予定】

●山の手入れなどダムの見える牧場フィールド/
2月7日(土)10時〜16時:火入れに向けての竹林伐開(積雪少なければ山林踏査、菊芋掘出しも)
2月10日(火)9時半〜13時:火入れに向けての竹林伐開
2月17日(火)10時〜16時:火入れに向けての竹林伐開
2月28日(土)9時半〜13時: 同上
※どの日でも、条件整えば消炭づくり;降雪ほぼなく4人以上集まった場合

●小屋でお茶でも飲みながら/
2月15日(日)9時〜16時30分:「山めぐりの茶房#003—『越後奥三面』に寄せて」with 山の中の小さな映画館@佐田町スサノオホール
☆4月から寺子屋あわい堂再開/

●調査・取材など/
☆石見地方椎茸栽培民俗調査…日時未定/
☆美保関・島根町周辺民俗調査…日時未定/
☆図書館地域資料整理…月・火曜を候補日として/


◉参加申し込み欄

氏名、メールアドレスは必須です。
ご質問などはメセージ欄に。やりたいこと、できること、できないことなど、ご自由にお気軽に。
遅くとも2日以内に返信いたします。

    なお、送信がうまくできないという方へ。【森と畑と牛と】の方でお試しください。
    また、お問合せ・お申込はFAXでも受け付けています。
    fax 618-8921-4124


    ◉集合場所
    予定日の欄に特記ない場合は、ダムの見える牧場になります。
    ダムの見える牧場:島根県仁多郡奥出雲町佐白529-1(下の方に地図あり)。予定時間帯内の1〜2時間だけでも参加可。

    ◉持ち物・服装など
    ・長袖と頭部を覆うバンダナや帽子、タオル等(肌と頭部が隠れる服装)とレインウェア(雨風をしのげるもの)
    ・斜面でも滑りにくく歩きやすい靴や長靴
    ・手袋や軍手など手を保護するもの
    ・水分補給用水筒やペットボトル等
    ・夏期には虫除け(携帯用蚊取り線香、スプレーなど…)。
    ※夏季はかなり汗をかきますが、疲れたら木陰でひとやすみ。汗をふくタオルは多めに、着替えはほぼ必須です。また竹を運んだりすると泥などでかなり汚れます。手袋(できれば革製。大きめのもので二重にするなどでもOK)などは濡れること前提で複数用意し、ゴム手袋が一組あると役立ちます。

    ※以下はある人は持参いただけるとよいです。こちらでも用意はあります。
    ・ノコギリ、鎌やナタ(モウソウチク、低灌木伐採)
    ・ヘルメット
    ・チェーンソー、刈払機(作業内容により)

    ◉参加費
    特に記載がない場合、無料です。

    ◉内容
    以下のものの中で適宜行います。
    1.荒廃竹林の伐開……竹の伐採、運搬、消炭づくりなど。複合林あるいは草地への転換、または気持よい竹林に生まれ変わらせるためのいろいろ。森づくりでもあります。
    2.森の声を聞く……「竹切っていいかあ」「火入れていいかあ」。森の声を聞くという観察の時間。めざすところは野外博物館。自然がめぐり、風と虫と鳥と牛と人と水が、協調しながらつくる、多様性に満ち満ちた「谷」をつくっていきます。
    3.火入れへむけてのこと……年に1〜2回、火入れをする山野の整備です。材の伏せ込み(竹や木の枝などを積み増しします)や防火帯づくりなど。水をタンクにためたり、ホースをまわしたりなどいろいろ。
    4.火入れ……山に積んだ材に火を放ち延焼させます。きたる2023年は春に1回、夏に1回を予定しています。見学や調査も受け入れています。
    5.焼畑作物を育てる……育てるというよりは見守ること。焼畑は基本的には畝立てもなにもしません。草をぬいたり、牛が畑に入らないような柵をもうけたり、間引きしたりということ。
    6.収獲する・食べる……実験的な活動ですので、多種多品目栽培です。穀類、野菜類を育てますので、収獲後の脱穀選別調整や料理の試作なども。
    7.野山のごちそういただきます……自生する木の実や山菜などを、観察しながら採取します。
    8.竹を使ったあれこれ……紙をつくったり、竹筒を火にかけておいしいものをつくって食べたり。器づくりや箸づくりなども。
    9.地域の食文化調査としての、聞き書き調査。その他民俗・歴史・文化の調査と関連ボランティアなど。

    ※天候不順の場合、中止または屋内での活動となります。

    ◉フィールド見取図

    ●フィールド見取り図PDF


    ●案内図

    ◉終了履歴

    1月31日(土)sec.1……火入れ予定地竹林伐開;3名、9:00〜11:10、晴れ↑5℃↓2℃/山めぐりの茶房;3名、12:45〜17:00

    ◉趣旨
    †.「出雲の山墾り」は、荒廃した山野を、焼畑をはじめとした生態系管理手法によって再生させようという活動です。人口減少下の中山間地の環境保全・国土保全のための手法開発の実験でもあります。
    †.今年で11年めとなる取組は、島根大学の学生グループである里山焼かんかね?、奥出雲の団体である奥出雲山村塾、森と畑と牛と、放牧酪農を行うフィールド提供者・ダムの見える牧場、の5者を中心とする、複数の団体や研究グループが共同して取り組む事業です。メンバーは、庭師、農家、大工、また県外からの参加者や歴史学・生態学の研究者も交え、バラエティにとんで面白い集まりです。

    ◉山墾り
    やまはり、と読みます。開墾の墾をはるとよむのです。万葉集の時代にまでさかのぼる古語ではありますが、今の時代にあっても身に染み入る語感を有しています。
    「開墾は藪を刈り払って墾す時に」とは、吉野せい『洟をたらした神』に収められた「春」の一節。はるとは、払、遙、原、そして春の語幹となっているように、はらいのけてはるかにみわたせるようになることの義をもちます。

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