【出雲の山墾りの背景について】
◉趣旨
・端的には放棄された竹林を伐開し、生態系管理を施しながら農畜混交林を形成すること。
・かつてこの地域国土で、多種多様に営まれてきた「焼畑」からまなびつつ、その可能性を創造的に拡張展開することを企図しています。
・作業の具体は、火入れと植生遷移の誘導です。火入れによって、表土の土壌生態系の再編を促し、伐開による日照との相乗で、長期休眠種子の覚醒と先駆的な成長を導きます。これら潜在植生を生かすことを主軸としつつ、隣接山林で採取した実生や種子の持ち込みも行います。
・フィールドは、乳牛の放牧地としての側面も有しています。すなわち、牛の踏圧や食草、鳥獣、昆虫、土壌生物、菌類の関与を含めた包括的な「作業」がそこでは行われています。人はあくまで、その担い手の一員であるという自覚を持って臨みます。
・畑は人が作物を得るための場所ですが、それを人が山に入る動機として重視しつつも、あらゆる生物に開かれた場でもありたいと考えています。花に集う蜜蜂や虫たち、その虫や実を啄むためにやってくる鳥たち、蛇や百足、狐、猪、野鼠まで——ありとあらゆる生命が、一心不乱に集う場として、土地を「はる=墾る」ものです。
・これらの営みが、環境保全活動のひとつの在り方を示しながら、自発性・創発性・協同性を呼び起こす「徴」「灯」となり、自然な風景の一部となっていくことを願いつつ。
◉火入れ地について
・奥出雲町佐白地内にある「ダムの見える牧場」の放牧開拓地を主なフィールドとし、少しずつ小さな灯をわけていければと願っています。尾原ダム建設のために集落移転となったエリアにあたり、建設残土が運び込まれた地でもあります。
†. ひなたGISによる地点履歴
およそ50年前の植生地形と現在のそれとを対照し、これから現れ出ようとする風景を想像するために。直下のリンクアドレスをクリックのこと。
2026
日々の活動は掲示板をご覧ください。
↓参加者募集中
◉出雲の山墾り〜竹の焼畑2026
◉2026年活動日程概要
●フィールド活動(2025/12/30時点)
1月〜2月:伐竹と材の移動を中心とした火入れ地整備と準備。蕪の母本選抜最終。2月に消し炭づくり。
3月〜4月:3月中旬までに春の火入れ地の竹・灌木伐採終了。火入れ準備。4月中旬までに笹刈り終了。春の草刈りは4月末に。ポンプ等の機会点検整備。
5月上旬:春の火入れ、山道の藪刈整備。どんぐり採取と実生苗の定植。
5〜6月:2年畑への播種、管理:タカキビ、アワ、アマランサス、大豆、小豆
6月〜7月:栽培と植生管理(草刈り、間引き等)、種取り。草刈り、夏焼準備:移動と伏込み。6月下旬までに竹の伐採は終了。
8月:伏せ込みを中心とした火入れ地整備。
8月下旬:火入れ、播種。
8月〜10月:栽培と植生管理(草刈り、間引き等)、作物の収穫、乾燥、脱穀。草刈り。
11月〜12月:脱穀、調製。根菜類の収穫。
●調査活動
†. 島根県西部を中心とした椎茸栽培黎明史。
†. 島根半島山稜部における背負梯子の残存について。
†.半栽培蕪の歴史民俗。
†. 出雲地方でクマゴと称された粟についての考察。
et cetra.
●研修・発表・報告会など
3月4月、春の山焼き(草原火入れ)へ参加…広島の雲月山、鳥取の蒜山など。
四国、近畿、東海、九州地方への調査計画中。
● フィールド計画図
【栽培と採取、予定と実績】
◉穀物
・林原在来種タカキビ……昨年収穫なしとなったため、今年の重点作付け。春焼きできれば焼畑で。出来なければ蕪の後作地で。
・アマランサス……菜園にて赤穂、黄穂
・モチアワ……菜園
◉根菜
・菊芋……
・カブ……
・大根……焼畑での大倉大根は昨年より日陰地中心となり発芽率が今ひとつ。休止。
◉豆
・黒大豆〜黒千石
・白大豆
◉野菜
・トマト(ブラックチェリー)……春焼きできれば焼畑にて。苗植え
・かぼちゃ(かちわり)……春焼きできれば焼畑にて。苗植え
◉ハーブ(耐陰性あるものを)
・ディル
・コリアンダー
・シソ
◉採取
・タケノコ(孟宗竹)
・タラの芽
・コシアブラ
・ガマズミ
・クサギ
2025
◉2025年活動日程概要
履歴を整理中です。活動日数60日。参加者数のべ155名。
日々の履歴は過去掲示板にあり。
◉出雲の山墾り〜竹の焼畑2025
●フィールド活動
1月〜5月:どんぐり採取と実生苗の定植。伐竹と材の移動を中心とした火入れ地整備と準備。昨年畑の蕪・大根などの選別種取り準備。山道の藪刈整備。春の草刈り。
5〜6月:2年畑への播種、管理:タカキビ、アワ、アマランサス、大豆、小豆
6月〜7月:栽培と植生管理(草刈り、間引き等)、種取り。草刈り、夏焼準備:移動と伏込み
8月:伏せ込みを中心とした火入れ地整備と火入、播種。
8月〜10月:栽培と植生管理(草刈り、間引き等)、作物の収穫、乾燥、脱穀。草刈り。
11月〜12月:脱穀、調製。根菜類の収穫。
●調査活動
島根県西部を中心とした椎茸栽培黎明史。島根半島山稜部における背負梯子の残存について。半栽培蕪の歴史民俗。出雲地方でクマゴと称された粟についての考察。et cetra.
●遠征研修など
大分・宮崎の椎茸栽培黎明期の事績と民俗調査。
三重・和歌山の椎茸栽培黎明期の事績と民俗調査。
● フィールド計画図
2024
↓主にフィールド活動の履歴
◉出雲の山墾り〜竹の焼畑2024
春の火入れ
夏の火入れ
◉2024年の活動
●フィールド活動(2024/02/05)
1月〜4月:どんぐり採取と実生苗の定植。伐竹と材の移動を中心とした火入れ地整備と準備。2年畑、3年畑の手入れ。山道の藪刈整備。春の草刈り。
5月:伏せ込みを中心とした火入れ地整備と火入、播種。
5月〜7月:栽培と植生管理(草刈り、間引き等)、種取り。伐採火入れ後の林縁部整備。草刈り。
8月:伏せ込みを中心とした火入れ地整備と火入、播種。
8月〜10月:栽培と植生管理(草刈り、間引き等)、作物の収穫、乾燥、脱穀。草刈り。
11月〜12月:脱穀、調製。根菜類の収穫。
●調査活動
島根県西部を中心とした椎茸栽培黎明史。島根半島山稜部における背負梯子の残存について。半栽培蕪の歴史民俗。出雲地方でクマゴと称された粟についての考察。et cetra.
●遠征研修など
3月23日・24日:滋賀県高浜市余呉町で開催される焼畑フォーラムへ参加
4月、春の山焼き(草原火入れ)へ参加…広島の雲月山。鳥取の蒜山。
四国、九州地方への調査計画中。
● フィールド計画図
2023
*実績未記入〜整理作業中

◉2023年活動日程計画
●フィールド活動(2023/01/10)
1月〜5月:火入れ地整備、準備、伐竹。2年畑の手入れ。伐採火入れ後の林縁部整備。
5〜10月:火入れ地整備、火入、播種、火入れ地栽培と植生管理(草刈り、間引き等)、種取り。
8月〜10月:火入れ、作物の収穫、乾燥、脱穀。
11月〜12月:脱穀、調製。根菜類の収穫。
●調査活動
随時。
●遠征研修など
3月〜4月:春の山焼き(草原火入れ)…広島の雲月山→雨天中止となりました。鳥取の蒜山→日程調整つかず本年不参加。
四国、九州地方への調査計画中。
2022
活動履歴です。
日々の活動↓
◉出雲の山墾り〜竹の焼畑2022
火入れは冬に2回、春に2回、夏に1回(消炭づくりも含む)
2月12日
春に2回(1回は里山管理研究会主体の区画)
夏に1回
下の写真は牧場の牛舎東南の斜面に自生していたツルアズキ。9月21日撮影。
◉2022年活動日程計画
◉火入れ地について
・奥出雲町佐白地内にある「ダムの見える牧場」の北西区画。
◉日程概要(計画)
★フィールド活動(予定概略)
1月〜5月:火入れ地整備、準備、伐竹。伐採火入れ後の林縁部整備。
5月中旬に火入れ。梅雨入り前に山道環境整備。
どんぐりぽっとづくり(体験プログラム含む)
6〜10月:火入れ地栽培と植生管理(草刈り、間引き等)。
8月21日:夏の火入れ予定
9月〜10月:作物収穫、脱穀等。どんぐりひろい。
11月〜12月:脱穀、調製。根菜類の収穫。竹林伐採。

★調査活動
随時。
★竹紙づくり
随時。
★遠征研修など
未定。
2021
日々の活動掲示板は下のリンク↓参加者募集中
出雲の山墾り〜竹の焼畑2021
†. 夏の火入れに向けて準備中ですが、人員が足りればという条件つきで早く進んだとして10月10日をめどにしています(9月6日時点)。遅くとも11月初旬までには終わらせたいところ。
◉火入れ地について
・奥出雲町佐白地内にある「ダムの見える牧場」の北西区画。
◉日程概要(計画)
★フィールド活動(2021/07/03改訂)
1月〜5月:火入れ地整備、準備、伐竹。2年畑、3年畑の手入れ。伐採火入れ後の林縁部整備。
6〜10月:火入れ地整備、火入、播種、火入れ地栽培と植生管理(草刈り、間引き等)、種取り。
9月〜10月:火入または消炭づくり、作物収穫、脱穀等。
11月〜12月:脱穀、調製。根菜類の収穫。
★調査活動
随時。
★竹紙づくり
随時。
★遠征研修など
3月〜4月:春の山焼き(草原火入れ)…広島の雲月山→新型コロナウィルスの影響で中止。鳥取の蒜山→今回は日程の都合つかず不参加。
2020
2020年の活動掲示板はこちら↓
この年から、島根大学里山管理研究会の活動(伐開・栽培)ついてはタッチせず、基本、計画と火入れ時のみの共同となっている。
以下計画時の記載備忘
【出雲の山墾りの背景について】
◉目的
・失われつつある伝統農法の再生を通して得られる知見・経験・データを基に、ローカルなアグロフォレストリー(農林複合経営)を築き上げること。
・また、持続可能性と未来像をだれもがもてる環境保全活動のモデルとして、自発性・創発性・協同性の発現を推進する活動体を築き上げること。
・「教育・研究・市民活動」を入口として「もりとはたけとうしのがっこう」を共催しながら、出口として上記を視野にいれた経営を試行する。
◉火入れ地について
・奥出雲町佐白地内にある「ダムの見える牧場」の牧場開拓地をメインのフィールドとし、少しずつ小さな灯をわけていければと願っています。尾原ダム建設のために集落移転となったエリアにあたり、建設残土が運び込まれた地でもあります。
◉日程概要(計画)
★フィールド活動(2020/08/02改訂)
1月〜5月:火入れ地整備、準備、伐竹。2年畑、3年畑の手入れ。伐採火入れ後の林縁部整備。
6〜10月:火入れ地整備、火入、播種、火入れ地栽培と植生管理(草刈り、間引き等)、種取り。
9月〜10月:火入れ、作物の収穫、乾燥、脱穀。
11月〜12月:脱穀、調製。根菜類の収穫。
◉実績
6/23春焼き
★調査活動
随時。
★遠征研修など
3月〜4月:春の山焼き(草原火入れ)…広島の雲月山→新型コロナウィルスの影響で中止。鳥取の蒜山→悪天候(強風)により当日中止(現地見学のみとなる)。
【趣旨・経緯】
◉2014年度の「なぜ竹は放置されるのか――斐伊川流域圏で考え動くための連続環境セミナー」、2015年度の「竹と山の学校――斐伊川流域圏で考え動くための連続環境セミナー」が出発点である。NPO法人さくらおろちの事業として実施された。ここでいう「流域圏」とは第三次全国総合開発計画の理念を起原にもち、斐伊川流域圏においては、尾原ダム建設とともに複数の運動が交響する場が生まれていた。その可能性の幾筋かが、この事業にも流れている。※三全総と尾原ダム建設については、河川行政に関するオーラルヒストリー実行委員会編,2009『河川オーラルヒストリーー斐伊川・神戸川流域治水事業』(日本河川協会)をはじめに参照するとよい資料としてあげておく。
◉6年目を迎える事業は、2020年も基本的な枠組みは変わりませんが、実施主体は次のような構成となっている。
・奥出雲山村塾……NPO法人さくらおろちから事業を継承する形で任意団体として統括。代表:面代真樹。
・島根大学学生有志とOB……大学公認サークルとしての「里山管理研究会」とそのOB。
・森と畑と牛と……焼畑地を生態系としてみた管理と生産販売面を支援。取材と出版物の編集。
・ダムの見える牧場、木次乳業……フィールド提供。設備等貸与。
・ボランティア参加市民、地域の方々。
【今年の栽培予定】
◉穀物
・タカキビ〜フィールドに隣接していた林原(移転集落)在来。
・アマランサス〜長野県松本からの系統から選抜し焼畑・山畑に適応した種に育成途中。
・モチアワ〜岩手と長野産の2系統でいずれも白。今年は発芽率がほぼ0に達したため停止。次年度以降は種子選択から仕切り直し。
・白ヒエ;休止中〜岩手系統。
・陸稲;休止中〜育苗が課題。ハウスを借りるなど必要。
・スペルト小麦
・裸大麦
・蕎麦〜八川在来(横田小そば);休止中
◉根菜
・サトイモ〜三刀屋在来
・菊芋
・カブ
・パープルサルシファイ
◉豆
・へミツルアズキ〜山形で栽培されていたもの。アズキとついているが、ハタササゲ。
・土用豆;休止中
・サクラ豆〜えんどう豆。北海道厚沢部由来。
・黒大豆〜赤名黒姫丸(固定種)
・白大豆
◉野菜
・トマト〜(サンティオ、ブラジルミニ)
・ナス〜黒小町
・アマトウガラシ;昨年種取りしたものが発芽せず中止
・高菜
・じゃがいも
・かぼちゃ
・たまねぎ
◉半栽培的採取
・ミョウガ
・ミツバ
・タケノコ(孟宗竹、淡竹)
・タラの芽
・ノアズキ(ツルアズキ)
7月22日のアマランサス(6月火入れ地)














