近況
†. 1月1日。令和8年を迎えました。静かな冬。伐開もちょっとずつ動いてます。冬の恒例、消し炭づくりの時期を図っているところです。出雲の山墾り〜竹の焼畑2026
†. 12月16日。焼畑の蕪、種取りと少しの収穫を得ることができました。
ここまでの流れを振り返ります。
火入れしたのは北面の急傾斜地で、下部はダムの建設残土を盛った平地、上部斜面を30mあがったところには孟宗竹が密生しています。平地と接する下から10mほどの場所のみ、9月中旬まで西からの直射光が、1時間ほど入ります。つまりは日陰です。
通常は火入れはおろか作物を栽培するには選択から外れる場所ですが、数年前、北西面の半日陰地で思いの外蕪ができたことから、やれるのではと踏んでいたわけです。しかし、当初の目論見は少しずつ崩れていきます。
まず火入れ予定が2週間ほど後ろにずれて8月末となりました。準備の遅れによるものですが、残暑が長く続くことが長期予報からもほぼ確実であり、後ろにずらす方が良い面もありました。次に火入れ後にはじめてわかったことがありました。想像以上に地盤が軟弱でした。というより日照を期待していた下部は、上部から土が崩れ続けている谷状地だったのです。焼畑には不適地です。
決定的だったのは、9月に入っての豪雨です。強烈に種子と土が押し流されたのが1回。追い撒きをして幼芽が出始めた頃に、弱くなっていた表土とともに再び流れてしまったのが1回。ふかふかのゆるい急傾斜の土は小さな種子が根を深く下ろし切る前に、ポロポロと崩れいくのでした。数えるほど、20株ほどでしょうか、残ったのは。
そうして斜面最上部の6m幅くらいのところと一坪ほどの緩傾斜地の群だけが残りました。追い撒きを繰り返したため、種子もほぼ使い果たしていたので、種子が取れるだけはどうかうまく育ってくれることを願いました。
(続きは改めて加筆します)
蕪は元来、同種内でも資源配分の作用機序にかなりの幅があり、葉、根系とその一部でもある実(胚軸)、どの部分に重点を置くかが異なります。雑種性が強いということなのかどうか。交雑も非常に容易であるため、地域で多種多様な蕪がつくらてきました。次年度の火入れは同じ場所の上部になります。
†. 8月31日。火入れを終えました。
†. 7月下旬、夏の火入れへ向けて竹の伏せ込みと藪払いなどやっています。
†. 5月29日、畑田カブ(再生の試み)の種子とり。不織布で覆った方の実入りが悪かったのですが、試してみましょう。おじいちゃんは「身体がよう動かんようになって、なにもかにも遅れてしょうがない」とおっしゃっておられましたが、道具はいつものようにていねいに置かれていました。
†. 5月27日、タカキビの発芽を確認。うまくできますように。仮設的バリケードの補強とともに柵の完成を急ぎます。7月だったでしょうか。猪が全部掘り返してしまいました。柵は牛を想定していましたので、猪にはなす術なし。夏に掘り返しをされるのは、10年来この山でははじめて。
準的
● 山ひだをぬうように農地と森林がひろがる奥出雲の山村地帯。数千年にわたる水循環と表土の形成は、人為による撹乱とも協調しながら、多様性に満ちた豊かな大地と清々しい風をもたらしてきた。村を破らず川を荒らさず山を荒らさず真の文明を築き上げてきた先人の営為には、万感横溢するを禁じ得ない。
● 現在、地域固有の在来作物や採集草木利用ならびにそれと連なる民俗文化はまさに消滅しようとしている。爺さんはいう「そういうことを知っとる婆さんらはみんないなくなった」。千年を超える時と営為が培ってきた叢書的体系は朽ちていくのだろう。危機を叫び立て直しを煽る向きもあるだろうが、私たちは与しない。感謝を忘れず、備えを整えていかねばならぬ。日々の暮らしのなかで。
● 生命現象における死は再生と同じ地平にある。より存在する為に複雑、多様化しつつ、時にはそれを捨てる。森は、殺したり殺されたり食べたり食べられたりしながら、精妙な共生の場をつくる力をもっている。人は、牛を飼い畑をつくることを通して森の生命場とつながりうる。
● 私たちは、ひとつの文明の滅びのなかから、創出の道を見出し歩もうと思う。山村が個体としての「死」を迎えるのならば、千年の伝統の倒壊は、老大木の倒壊が新たな実生の床となるように、新たな生のはじまりを用意しうる。
● 大きな死と小さな無数の生の結節点にある私たちは、残されたものを見つけ集め験することからはじめる。その意味で、この塾は、学びと探究の場であると同時に創造の場である。
● …なんてね。
●団体概要
代表者 面代真樹
所在地 島根県雲南市木次町里方331−1
□目的
奥出雲の山村における生活文化と技術の継承と振興をはかり、もって日本文化と地域社会の発展に資することを目的とします。
□事業内容
1. 焼畑の技術及び在来作物の研究、調査、記録、実践及びそれらに関する教材、資料の作成
2. 奥出雲地方を中心とした中国地方の民俗文化の調査
3. 森林草原の環境資源の研究と利用技術の開発
4. 奥出雲地方の古民家、建築、景観の保全と活用
5. 焼畑作業の支援及び研修会の実施
6. 民俗文化・伝統農法・地域の食文化に関する地域間及び国際交流
7. 民俗文化・伝統農法・地域の食文化に関する研修旅行の企画及び実施
8. 上記の事業に関する広報、出版、情報交換、相談及び助言
9. 地域の民俗文化の保全に携わる他の諸団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は支援
10. 前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業
●参加者募集中
2024年12月現在、入会資格、会費などは特段に設けていません。興味・関心お持ちになられたらば、ページ一番下のフォームより連絡先などお知らせください。活動情報など定期的にメルマガ等で配信いたします。
★姉妹団体ともいえる「森と畑と牛と」の活動と重なるところ大です。こちらもご参照くださいませ。
参照:森と畑と牛と
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こういうことに興味があって、……ということでなくても、なんでも、まとまりなくてもけっこうですので、なにかメッセージをお書き添えくださいませ。
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