令和4年春焼きのご案内

Omojiro/ 4月 24, 2022/ 焼畑/ 1 comments

久しぶりの春焼き(火入れ)です。場所は、ダムの見える牧場竹林北西部(仁多郡奥出雲町佐白)。
2019年春に竹藪伐開後3年経過した孟宗竹が主ですが、再生竹・草木類などもそれなりに含みます。
土地は0.2ha弱の急斜面(というよりほぼ崖)の上部で、急斜面を含めての火入れです。

†. 「焼畑」には、タカキビ(林原地区在来)、アマランサス、といった雑穀のほか、トマト、キュウリ、ウリなどの果菜を。里芋(三刀屋在来)、大豆は状況次第。

†. 乳牛の放牧地内です。ケモノ、ネズミ、トリはもちろん、牛たちともうまくやってくために柵をつくります。竹で。

†. 植生遷移誘導により注力します。土中の環境などみながらいろいろと。焼くことで生まれでてくる樹々、集う生き物それぞれを見守りながら。あるいはまた山菜として若葉をいただきながら。まわりの山でひろい育てているコナラやアベマキ、アラカシ、柴栗なども植えていく予定。

 趣旨はそんなところ。以下、肝心の日時・場所などのご案内です。

◆2022年5月15日(日)

★5月14日時点で確定。低気圧の接近と前線の影響でまとまった雨が降り続きました。11日に3mm、12日に9mm、13日に13mmほど。当日燃えにくく完遂困難が見込まれた場合、中止もありえます。その場合、5/28、5/29、6/4、6/5で代替を検討します。やや詳細をフィールドの状況とあわせて末尾に記載しています。

  フィールドに入る方は見学含め事前申込のこと。参加者は9時半までをめどとして来場ください。
 ※入退場とも各自都合でかまいませんが、はじめて来られる方は9時までにお越しくださることをおすすめします。準備は8時ごろから開始し、早ければ10時、遅くとも11時には現場で火を入れ始めます。
 17時までには終了予定です。
 また、天候や状況によっては、より早朝、たとえば6時頃より火を入れはじめる可能性もあります。(その可能性はなくなりました。数日前の降雨のため)。
 なお、前日14日(土)までの12日間は集中的に準備活動をします。

◆場所はダムの見える牧場竹林北西部
 下方掲載のgoogle mapを参照ください。当日、牛舎のある場所から西方向の山を見やれば、黄色いタンクや人が動いているのが確認できます。車は牧場牛舎入口より坂の上に向かって、路肩に並列駐車してください。牛舎入口をふさがない、牛舎敷地に入らないようお願いします。

◆服装・持ちものなど
†. 長袖と頭部を覆うバンダナや帽子、タオル等(肌と頭部が隠れる服装)。レインウェア(雨風をしのげるもの)もあったほうがよい。
†. 斜面でも滑りにくく歩きやすい靴や長靴
†. 手袋や軍手など手を保護するもの
†. 飲み物・昼食は各自ご用意のほど。
†. 休んだり、食べたりするときに、ちょっとしたシートや腰掛けるものがあるとよいです。ビニール一枚でも。
†. ヘルメットお持ちの方はご持参ください。

◆お問合せ・参加申込み

     

    【現場概況】

    ◆下の写真は5月7日の現場です。このとき竹の伏せ込みや草刈りは未了。画面向かって右が北でして、斜面は張り出した山塊の北西面になります。

    ◆北側上から着火していきます。竹の置き方に濃淡があるのはまとめて火勢をつけるところとなだらかに延焼させていくところに差をつけ、火のコントロールをしやすくするため。崖に近い面では上から燃えた竹が落ちてくれば着火します。当日までの天候、当日の湿度や風など条件がよければ、3〜6時間ほどでうまくまわしきって終了となります。ただ、そんなことはめったにありません。

    ◆だいたいは、燃えすぎるか、燃えないか。です。どちらといえば、後者に転ぶように準備をしていきます。燃えすぎないためには、まず竹を高く積みすぎないこと。春は膝下以上の高さにしませんが、たとえば3日前に20mmの降雨があった場合など、着火部と中継部など部分的に積み増しをします。逆に乾燥しすぎている場合は高くなっているところを崩します。

    ◆積んである竹はほとんどが3年経過したもので、はぜることはありませんが、中には半年〜1年ものも混じっています。基本的には下層に投げ込まれているはずですが、上方に混じっているものが僅かにあるかも。はぜた竹(燃えたものあるいは炭)は、これまでの記録で最大20m(水平面計算)飛びます。竹林の中には立ち枯れの杉が点在しています。万が一その根本の枯葉に飛んでいくと少々厄介です。

    ◆燃えにくい場合も難しいのです。延焼しないと、竹が積んである部分ごとに人力で竹を寄せながら燃やしていきますが、今回は急傾斜に点在しているため、大変な労力を要します。秋冬、あるいは夏であれば、燃えなかったからここまで、ということがやりやすい。春の場合、燃えやすいものの堆積があり、燃やしている周辺部分も乾いていきますので、途中で切ることが大変むずかしいのです。しかも、なかなか燃えないときには灰にまでならない炭が大量に発生します。土の上ですので、相当量の放水をしても消えません。そうなると、夜通し監視することになります。

    ◆当日は、前日までの気象状況をベースに、風力や向き、日照、地形、周辺植生、竹や草の乾燥度、燃焼の進み方、自分の体力など、いくつかのパラメータを、逐次頭に入れながら、最適行動を都度えらんでいきます。前日までに幾通りものパターンをシュミレーションしますが、当日はさらに。
     知れば知るほど、体験すればするほど楽しくなりますよ。お楽しみに。

    【今回は4年前の状況に近い……】

    ◆5月13日の現場です。


    ◆2018年6月9日の春焼きは前日に10mm程度の降雨。なかなか燃えずに苦心しましたが、なんとか燃やしきっています。ただ、この時の竹は伐って4ヶ月ほどのもので、雨水の浸透は少ないのです。

    ◆2018年6月の春焼きの記録はこちらです。ご参照ください。
    【竹の焼畑2018-春焼火入れ】
    yakihata2018haruyakirepo

    ◆また、2019年6月の春焼きも参考になります。数日前に数ミリの雨だけでしたが、それでも延焼が始まるまでに40分ほどかかっています。
    【春焼き〜出雲の山墾り,竹の焼畑2019レポート】
    yamahari2019_haruyaki

    ◆さて、今回。10時30分に着火予定ですが、火がまわり始めるのは13時くらいからかな……と考えています。13日の雨も気になりますが、前日・当日の天候にもよります。

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    1 Comment

    1. なお、島根大学里山管理研究会を中心に準備している区画については、時期未定ですが5月下旬〜6月上旬に火入れ予定です。

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