何年目かの春焼きは雨の2日後

Omojiro/ 5月 21, 2022/ 焼畑/ 0 comments

 雨が降り続いていた。断続的にパラパラと、5時間で1mmあるかないかという時もあれば、ザーッと雨音をたてて降るときもあった。「まるで梅雨のようですね」そうした会話を交わしたのは、同じ気象を共有する圏域およそ40万人ほどの中で、私だけではあるまい。
 前の週には乾燥注意報が出されていた、確か。晴天が続いていたのに加えて、気温も平年より3〜4℃高かったろう。五月の連休、行楽には好天であったから、遠出する人も多かった、そんな年。

 火入れは五月の十五日で準備を進め、なんとか条件は整いつつあったのだ。雨の予報以外は。火入れ日は日曜日で、予報は火曜日から金曜日にかけての降雨。延期とする基準は、前々日までの積算で15mmを超えればということ。

 下に推定気象データをあげる。奥出雲町佐白の気象は気象庁でデータをとっている地点では掛合がもっとも近いのだが、気温はともかく降水量となるとかなりぶれるので、松江、横田、そして大東を参照しつつ、推定で起こしたもの。まったくの見当違いではない。左から順に、日付・最高気温・積算日照時間・積算降水量。

5/1   15℃ 3h 0mm
5/2   16℃ 7h  0mm小雨あり
5/3   18℃ 12h 0mm
5/4   26℃ 12h 0mm
5/5   28℃ 13h 0mm
5/6   27℃ 8h 0mm
5/7   25℃ 9h 0mm
5/8  19℃ 11h 0mm
5/9  18℃ 1h 0mm
5/10 21℃ 5h 0mm
5/11 24℃ 2h 3mm
5/12 22℃ 0h 9mm
5/13 20℃ 0h 13mm
5/14 21℃ 7h 1mm
5/15 19℃ 2h 0mm

 実施を決めたのは12日木曜日の夜だったが、それからかなりの雨が降った。土曜日の晴れ間が救いだったが、当日も朝から曇り模様。ひょっとしたらまったく燃えないのではという危惧さえあった。

結果どうだったか。「よく燃えた」ともいえる。よくは「燃えなかった」ともいえる。予定区画の半分ほどを焼いて、怪我も事故も火災もなく終わったのはなによりだった。

予定区画をすべて燃やせなかったのは、よく燃えなかったからで、雨の影響である。あと3日後であれば、そして準備にもう1〜2日ほどあれば、よかったなあとは思う。

そう、もう少し、もう少しだった。そのもう少しまでの距離はまだまだ遠い。

さて、写真と速報版の報告書を以下にあげて、とりとめをなくしそうな駄文をとじることとする。
text 面代真樹

◆令和4年度出雲の山墾り〜春焼き報告1(速報版)

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